現代の主な感染経路

ある時代においては、B型肝炎の主な感染経路が、医療機関だったことがありました。なぜ医療機関なのに肝炎に感染してしまうのでしょうか。それが、『医療器具の使い回し』によるものです。それが特に血液を扱う注射器等である場合、B型肝炎ウイルスを保有している人の注射器をそのまま用いてしまうことによって、感染してしまうのです。現在は医療機関による徹底がなされているため、その感染経路から肝炎ウイルスを発症することは少なくなりました。他に考えられる感染経路の一つが、『性行為』です。B型肝炎の原因の多くを占めているのも性行為なのです。そもそも感染力が高いB型肝炎ウイルスですが、主な原因として考えられるのが、どちらか片方が『事前に検査をしていない』という点が挙げられます。事前に双方が検査を行っておくことによって、予防となります。この点で、特に注意が必要であると言えます。また、低確率ですが母子感染、入れ墨やピアスなどによる感染も考えられます。

どちらにしても、私達一人一人が、肝炎ウイルスが自分や他人に影響を与える可能性があるということを意識し、知識を得て、対策を行っておくなら、感染を広げずに済みますし、早期に治療が行えます。

参照ページ【http://www.adire-bkan.jp/
⇒集団感染によるB型肝炎の訴訟について相談に乗っています。

有効な治療法

主にB型が主な起因とされる劇症肝炎は、『脳症』を発症したり、『肝不全』状態を引き起こす、とても危険な状態です。肝臓の機能が、大きく失われようとしているからです。パニック障害や、意識障害などを引き起こすと、大変危険な状態と言えます。では、肝炎を発症した場合…それもおもに、慢性化した場合、どのような治療が有効なのでしょうか。一つは、『タンパク質投与』です。投与と言っても、それは皮下注射などで行われますが、『インターフェロン治療』と呼ばれる治療が代表的です。『IFN』とも呼ばれるその治療法は、肝臓の機能を破壊するウイルスの働きを抑制させる効果があります。どちらかというと、C型肝炎の治療に用いられる治療法です。これに対し、『IFNフリー』という治療法も存在します。

基本的に、肝炎ウイルスに感染した場合、最初は『急性肝炎』の症状を伴い、そこから『慢性肝炎』および『劇症肝炎』に発展します。その過程で、命に関わる『肝硬変』や『肝臓がん』などを引き起こす可能性もあります。そして、患者がそれらのサインに気付くのが遅れ、治療が遅れてしまえば、死亡率も高くなります。肝臓は症状に気付きにくい部位です。だからこそ、危険な病気である、とも言えます。

慢性化する肝炎

ウイルス性の病気における症状は、共通している部分が多いと言えますが、このB型肝炎に関しても、ウイルス性のインフルエンザとよく似た症状が見られます。発熱、倦怠感、眩暈、体の震え…そういった症状が顕著にみられるようになります。ただし、これらの症状があるからと言って、全てが同一の原因に起因しているとは言い切れません。まず、B型肝炎が引き起こす症状にはいくつかの種類に分類でき、『慢性』のもの、そして『急性』のもの、そして『劇症型』のもの、があります。B型急性肝炎(『type “B” acute hepatitis』)は、慢性化することもありますが、基本的には治療によって自然に治癒が可能となっています。もちろん、それが慢性化した場合は別です。慢性肝炎になった場合、当然のことながら症状が長期に及ぶため、その分肝臓への負担が大きくなり、肝硬変などを引き起こす可能性が高くなります。肝炎には『肝臓の肥大化』が見られる場合が多くあります。

ここで一番注意したいのが、『劇症化』です。B型肝炎は他の肝炎に比べてより劇症化する可能性が高い肝炎である、と言えます。もし肝炎が劇症化した場合、死亡率が大きく上昇します。肝臓の機能を司る細胞が、広範囲にわたって破壊されるためです。

HBV(B型肝炎)とは?

『HBV』…そう呼ばれる病気が蔓延し出したのは、その『HBV』に関する研究が進んだ1960年代から、ということができます。それまでも同様の症状に掛かった人はいたかもしれませんが、それがウイルス性のものであること、そして様々な症状を引き起こすことは、それから30年以上経った今、広く研究が進んできており、治療法も確立されてきました。皆さんは、『HBV』とは何であるか、ご存知でしょうか。『hepatitis “B” virus』…この頭文字を取った『HBV』は、『B型肝炎』と呼ばれるものです。基本的にウイルス性の病気といえば、インフルエンザなどを思い浮かべますが、そのインフルエンザと非常に似た症状が発症することも、このB型肝炎の特徴となっています。さらに、『B型』だけでなく、ウイルス性の肝炎は『A』・『C』型もありそれぞれ特徴があります。インフルエンザにもいくつかの種類があるのと同様に、肝炎にもいくつかの種類があるのです。

肝炎が発症するということは、いわば肝機能が低下している、ということです。肝機能が低下している原因には、肝臓の細胞が破壊されていることが挙げられます。そもそも肝臓は、様々な成分を分解する働きがありますが、それが低下することにより、全身に様々な症状が引き起こされるのです。ただし、他の感染症と異なっている点が、いくつかあります。それが、まず症状、そして感染経路、治療法、という点です。では、それぞれがどのように他の感染症と異なっているか、という点を挙げていきます。